「新型ヴォクシーってダサくない?」──SNSや口コミでたびたび話題になるこの疑問。トヨタの人気ミニバンとして根強い人気を誇るヴォクシーですが、2022年のフルモデルチェンジ以降、賛否が分かれる独特なデザインが議論を呼んでいます。本記事では、“ダサい”と言われる理由を徹底的に分析すると同時に、その裏に隠れた魅力と実用性を深掘り。20年以上の自動車業界キャリアをもつモーターファンガレージ編集長が、リアルな評価とともに、新型ヴォクシーの真価を解説します。
新型ヴォクシーが「ダサい」と言われる理由とは?
まず前提として、新型ヴォクシーはそのデザインが大きな話題を呼びました。特にフロントマスクは旧型からの劇的変化により、ネット上では「かっこいい」「未来感ある」といった声の一方で、「やりすぎ」「ダサい」と否定的な意見も目立ちます。
デザインに関して具体的に指摘されるポイントは以下の通りです。
フロントマスクの迫力が過剰?
新型ヴォクシーのフロントフェイスは、スリムなLEDライトと縦型グリルを組み合わせた押し出し感の強いスタイル。これが一部ユーザーにとっては「イカつすぎて下品」「ヤンキー車っぽい」といった印象につながっています。
ボディの角ばりが時代遅れ?
SUVブームが続く中、ヴォクシーのような「箱型ミニバン」は、若年層から「オジサンっぽい」「昔の感覚」と映ることも。流線型でスタイリッシュなデザインを好む層には受け入れづらいというのが実情です。
内装デザインの地味さ
エクステリアと比べて内装は落ち着いたトーン。高級感や先進感というより、実用性重視の無難なデザインで、「価格の割にプレミアム感がない」という意見もあります。
実際のオーナー評価:賛否が分かれるのは本当?
編集部で調査したオーナーレビューでは、以下のような声が寄せられています。
肯定的な意見:
- 見た目は慣れれば気にならないし、個性があっていい。
- 内装が広くて使い勝手が最高。子育て世代にはこれが一番。
- フロントデザインが逆に目立っていい。セレナより押し出し感がある。
否定的な意見:
- 見た目がダサいというより怖い。子どもに「変な顔」と言われた。
- 無難なデザインだった旧型のほうが好き。
- 外観が好みじゃないのでステップワゴンを選んだ。
結論として、新型ヴォクシーのデザインは万人受けするタイプではないものの、ファンにとっては“唯一無二の存在感”となっているのは間違いありません。
それでもヴォクシーが売れ続ける理由とは?
トヨタの販売データを見ると、ヴォクシーはフルモデルチェンジ後も安定して上位の販売台数を維持。見た目に対する好みの違いはあるものの、それを補って余りある実用性の高さが評価されているのです。
広い室内と使い勝手の良さ
全長4,695mm×全幅1,730mmのボディは日本の道路環境にも適しており、7人乗りの3列シートでも窮屈さを感じさせません。特にロングスライドシートは小さな子どもがいる家庭には絶大な支持を得ています。
ハイブリッドの低燃費&安全装備
最新のハイブリッドシステム搭載モデルでは、WLTCモードで23.0km/Lの燃費を実現。加えてToyota Safety Senseも全車標準装備で、ミリ波レーダーとカメラによる衝突回避支援や追従クルーズなど、運転サポート機能も充実しています。
カスタムパーツの豊富さ
TRDやモデリスタといった公式パーツブランドに加え、アフターマーケットでのパーツ展開も豊富。自分好みにカスタムすることで、デザイン面の不満を解消するユーザーも多く見られます。
ライバル車との比較:見た目だけで選ばない賢い選択
車種 | デザイン印象 | 室内空間 | ハイブリッド燃費 | 価格帯(目安) |
---|---|---|---|---|
ヴォクシー | 個性的・好み分かれる | ◎ | 23.0km/L | 約310〜410万円 |
ステップワゴン | 洗練・シンプル | ◎ | 20.0km/L | 約300〜420万円 |
セレナ | 保守的・万人受け | ○ | 20.6km/L | 約300〜400万円 |
見た目だけでなく、燃費・安全性・装備・価格のバランスを考えたとき、ヴォクシーは非常にコスパの高い一台です。
編集長の評価:ヴォクシーの「ダサさ」は個性であり武器
私自身、現行ヴォクシーを何度も試乗していますが、「ダサい」と感じたことは正直ありません。それどころか、街中で見かけたときに「あ、ヴォクシーだ」とすぐにわかる存在感があり、あの独自の顔つきは“機能美”といえるでしょう。
また、クルマ選びは「見た目」よりも「暮らしの中での満足度」が何より大切です。
例えば、お子様の送迎、週末の買い出し、旅行──そのどれにおいても、ヴォクシーは“頼れる相棒”となる存在です。
購入時の注意点とおすすめの選び方
- ZグレードとS-Zグレードの違いを把握しよう:装備差で価格差があるため用途に合った選択を
- 納期に注意:ハイブリッドモデルは一部地域で数ヶ月待ちになることも
- リセールを考えるなら白・黒ボディ+モデリスタパーツが人気
よくある質問(FAQ)
Q. ヴォクシーは若い人が乗ると似合わないですか?
A. いいえ。最近では20〜30代の男性オーナーも多く、特にカスタムモデルは若い層にも人気です。
Q. ヴォクシーとノア、どちらがダサくない?
A. デザインの方向性が異なるだけで機能面に大差なし。ノアの方がやや控えめな印象です。
Q. 走りに不満はありませんか?
A. ミニバンとしては十分な加速と安定感があります。長距離移動でも疲れにくいセッティングです。