「三菱パジェロが復活するらしい」──。
2024年末、オーストラリアのメディアが報じたこのニュースは、かつてのパジェロファンや本格SUV好きの間で瞬く間に話題となりました。1990年代のダカールラリーで無類の強さを誇り、日本国内でもアウトドアの象徴的な存在だったパジェロ。その名がふたたび登場する可能性があるのです。
この記事では、パジェロ復活の背景と真偽、スペック予想、日本導入の可能性、そして他車との比較までを網羅的に解説いたします。
パジェロ復活が注目されている理由とは?
2024年12月、オーストラリアの大手自動車メディア「CarExpert」によって報じられた情報により、パジェロ復活の可能性が浮上しました。報道によれば、三菱は新型トライトンのラダーフレーム構造をベースとした新型SUVを開発しており、その車名に「パジェロ」が再び採用される可能性が高いとのことです。
日本国内では報道こそされていないものの、複数の欧州・アジア市場向けに開発が進んでいるとの見方が広がっています。
なぜ今、パジェロ復活が求められているのか
世界的に高まる「本格四駆」需要
トヨタのランドクルーザーやスズキのジムニーなど、“本当に走れるSUV”への関心が再燃しています。デザイン重視のクロスオーバーSUVとは違い、アウトドアや災害時にも頼れる“道具としての価値”が評価されているからです。
ブランドアイコンの不在
現在の三菱ラインアップには、かつてのパジェロのような象徴的存在がありません。アウトランダーPHEVやデリカD:5は人気ですが、「三菱=冒険車」というブランドイメージを体現するモデルが不足しています。
新型トライトンの成功
2023年に登場した新型トライトンは、安全性・走破性・燃費性能のバランスが非常に優れた車両で、各国で高い評価を受けています。このプラットフォームを活用することで、開発コストを抑えながら「パジェロ復活」を現実のものにできる可能性が高まっています。
予想されるスペックと特徴
現時点での予想では、新型パジェロの主な仕様は以下のとおりとされています。
- ボディ構造:新型トライトンのラダーフレーム構造
- パワートレイン:2.4Lディーゼルターボ+48Vマイルドハイブリッド
- トランスミッション:8速AT
- 駆動方式:新世代スーパーセレクト4WD II
- シート構成:5人乗りまたは3列シートで7人乗り
- 予想価格帯:450〜650万円前後
走破性と居住性を兼ね備えた“本物志向のSUV”として仕上がる可能性があります。
日本導入の可能性と販売時期
日本市場への導入については、確定情報は出ていません。しかし、販売店関係者の話では「問い合わせは多く、復活すれば確実に話題になる」との声もあります。
一方で、右ハンドル仕様の設計や、日本特有の燃費・排ガス規制への対応が必要となるため、国内販売は海外先行→日本導入は2026年前後になる可能性が高いと予測されます。
ライバル車との比較
車種名 | 駆動方式 | 想定価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|
パジェロ(予想) | 本格4WD+MHEV | 450〜650万円 | 本格四駆+実用性 |
ランドクルーザー250 | 本格4WD+HEV | 520〜720万円 | 高級志向のクロカン |
ジムニーシエラ | パートタイム4WD | 200〜250万円 | コンパクト・入門向け |
デリカD:5 | モノコックAWD | 390〜480万円 | ミニバン的4WD |
パジェロは「ラダーフレームの本格SUVでありながら家族でも使える」中間的ポジションを築くと予想されます。
編集長の見解
パジェロ復活は、偶然でも懐古でもない。これは明確な時代のニーズに応える動きだ。
都市型SUVが市場を席巻する一方で、“本物の走破性”と“タフな機械感”を求める層は確実に存在している。三菱はかつてのダカールラリー王者。その技術とブランド力を今こそ活かすタイミングが来た。
新型トライトンという優れたベース車両がある以上、パジェロという名が復活するのは時間の問題だと見ている。
もし登場すれば、ランドクルーザーとはまた違ったベクトルで「使えるクロカン」として確実に存在感を発揮する。三菱の本気に、期待している。
よくある質問(FAQ)
Q. パジェロ復活の信憑性はありますか?
A. 海外の有力メディアが具体的に報じており、開発が進んでいる可能性は非常に高いです。
Q. 日本での発売はあるのでしょうか?
A. 正式発表はありませんが、右ハンドル仕様や規制対応が進めば、2026年以降に販売される可能性があります。
Q. 今、中古でパジェロを買っても大丈夫ですか?
A. 復活報道の影響で中古相場が上昇しており、良質な個体の確保は今が狙い目です。